さる11月16日、札幌のKKRホテル札幌において、『緑の循環』認証会議(SGEC)の第2回公開フォーラムが開催されました。(>開催概要はこちら)
8月に東京で開催された第1回フォーラムに次ぐもので、前東京大学大学院教授箕輪光博氏の基調講演につづき、森林総研北海道支所駒木貴彰氏の司会のもと、穂別町長横山宏史、エコネットワーク代表小川厳、アーバンハウス主宰小野寺一彦、東京農工大講師山縣光晶、王子製紙植林部長本橋利文の各氏がパネリストとして、それぞれの立場からユニークな提言をされました。

写真1:箕輪光博氏の基調講演
参加者から感想が寄せられましたので、紹介します。
「緑の循環」公開フォーラムを楽しく拝聴させていただきました。
箕輪先生の基調講演を聴いて、農村とか、自然とか、森林といったものを社会的共通資本ととらえたとき、それらが計り知れない力や恩恵を発揮していることを、改めて強く感じます。それは今、地球の再生にとって大切なものであることも…。
それらが良いものであり、私たちの社会に必要であることを、ほとんどの人々が感覚的には理解しているにちがいないと思っています。しかし、それがなぜ大切なのかをいざ説明しようとすると、あまりに漠然として大きなテーマであることから、適切な言葉を見つけるのが難しいのではないかと思います。
そうした視点でSGECの「緑の循環」七つの基準を見ると、これがその答えのひとつ、あるいは解説として読むことができるのではないか、と思いました。しかし、まだ少し観念的で難しい。
そこでどうしたらよいかというと、一つには「百聞は一見にしかず」とにかく現場を見ることだと思います。
穂別の町有林を担当課長さんに案内していただき、町有林経営の理念について説明を受けたことがあります。穂別町有林はまだ認証森林ではないかもしれませんが、現地を見て説明を聴くと、七つの基準が言わんとすることがよく理解できます。
穂別町有林の他にも適切な管理がされていて、その意義を見学することのできる森林がたくさんあります。多くの人々にそうした森林に実際に触れてもらう機会を少しでも多くもつことが大切であると思います。
もうひとつは、例えば小川さんのエコ・ネットワークの活動や小野寺さんの地場産木材活用の取り組みは、先の命題と私たちの日常生活や活動との接点を具体的な切り口で見せてくれるものだということです。
良く配慮された木造住宅や木製品は、理屈抜きでいいものだと思えるものです。そこから出発して、木材の利用が二酸化炭素の固定や森林・林業の活性化を通じて、地球環境に寄与するものであることを理解するのは、現在ではそう難しいことではありません。自然に触れたり、環境ボランティアに参加したりする機会を得られれば、もっと理解が深まるでしょう。
こうした取り組みもまた、いろいろな人たちがいろいろな形で取り組んでいます。そうした取り組みを大切にして、たくさんの人が参加できるようにすることが必要です。
私は森林に関わる仕事をしているので、多くの人々に森林の大切さをわかりやすく説明し、理解してもらえるよう努力していきたいと思っています。公開フォーラムはそのための示唆に富んだ大変有意義なものでした。講演者、パネラーのみなさんにお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
大堀尚己(北海道庁)

写真2:会場風景
|